よくある質問

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FAQ

矯正治療のよくあるご質問

矯正治療とはどのような治療なのでしょうか。
乱れている歯並びを改善し、正しく噛み合うようにしていく治療です。歯を削って差し歯にするようなことは基本的になく、歯を動かすことによって歯並びを整えます。矯正装置を装着していただき、歯や顎の骨に力を加えます。長い時間をかけてゆっくり動かしていき、しっかり噛めて見た目も美しい歯並びに仕上げます。
歯列を整えるためには、患者さまの現在の状態を適切に把握することが不可欠です。検査結果を精査し、無駄なく歯が動くように治療計画を立てます。
高校受験を控える女の子の歯並びが悪いのですが、受験後に治療すべきと考えています。しかし、本人は今すぐにでも改善したいと言っています。どのようにしたらよいでしょうか。

すべての歯が永久歯であれば、マルチブラケット装置かマウスピース型装置(インビザライン)で歯を動かすことになるでしょう。マルチブラケット装置は一般的な装置ではありますが、歯に力を加えるので数日から1週間は痛みが続くことがあります。ただし、慣れてくれば装置を調整しても痛みの感じ方が軽減してきます。
マウスピース型装置であればマルチブラケット装置に比べると痛みを抑えることができ、試験中など気になるタイミングには取り外しておくことも可能です。
まずは当院までご相談ください。

成人の矯正治療と子どもの矯正治療ではどのような違いがありますか。
乳歯が残っている子どもは、顎が発達している段階です。治療をする際は骨格の成長をコントロールし、歯と顎が理想的な位置に収まるように整えます。これをⅠ期治療とよび、永久歯が生え揃ってからは成人と同じように歯を動かしていくⅡ期治療に移ります。
顎の成長が止まっている大人は、現在の顎の大きさをベースにして歯を動かす治療をします。場合によっては抜歯をし、空いたスペースを利用して歯並びを整えることがあります。
金属の矯正装置を装着した場合、金属アレルギーを発症することはありますか。
金属の矯正装置には、アレルギーの原因となりうるクロムやニッケルなどが含まれていますが、金属アレルギーが出ることはとても稀です。しかし、アレルギー体質をおもちの場合は当院へご相談ください。金属アレルギーが心配な方には、アレルギーがより起きにくいチタンやセラミックといった非金属製の装置もご用意できます。ただし、治療内容が制限されることがあるので、よくご相談されたうえでお決めください。
矯正治療と審美的歯科治療の違いについて教えてください。
矯正治療では、歯を動かすことによって歯並びや噛み合わせを整え、しっかり噛める状態にしていきます。現在の歯をいかすことを優先するので、歯を削ることは基本的にありません。
一方の審美的歯科治療は、歯を削ってセラミック製の人工物を歯に被せるなどし、短期的に口元を美しくしていきます。見た目はすぐにきれいになりますが、削った歯は戻ってきません。また、人工物も取り替えが必要となるので、どのような特徴があるのか理解しておくことが大切です。
差し歯がありますが、矯正治療を受けられるでしょうか。
多くの場合は問題なく受けられます。
矯正治療は歯根(歯肉に埋まっている部分)から動かしていく治療ですが、差し歯は基本的に歯冠(歯肉から上に出ている部分)に被せ物をしているので問題なく治療できます。ただし、歯を何本か失っており大きなブリッジで治療しているケースでは、ブリッジを外し、仮歯を入れてから治療をすることがあります。さらに、天然歯に比べて接着剤がつきにくく、治療期間中に装置が外れる可能性もあります。
治療後は差し歯をそのまま使うこともできますが、新しい噛み合わせにフィットするよう作り直した方が良いでしょう。
矯正治療後の保定はどうしても必要でしょうか。
動かした歯には、元の位置に戻ろうとする力が働きます。これを「後戻り」といいます。せっかく整えた歯が戻らないよう、歯を安定させる「保定」が必要になります。
歯を保定する装置には取り外しタイプや、歯にワイヤーを固定するタイプなど、さまざまな種類があります。取り外し式は、はじめのうちは食事や歯磨きのとき以外はずっと装着していただきますが、安定してきたら装着時間も減っていきます。
保定期間は、一般的に2年以上になります。期間中は3~6ヵ月に1回の頻度で経過観察し、歯並びと噛み合わせの確認やクリーニングなどをします。 このように、保定には整った歯並びと噛み合わせが再び乱れないようにする大切な役割があります。
矯正治療を受けようかと思っていますが、調べてみると日本矯正歯科学会認定医、指導医および臨床指導医という歯科医師がいることを知りました。これらはどのような歯科医師なのでしょうか。
日本矯正歯科学会では、矯正歯科を対象に資格制度を設けています。定められた審査に合格した歯科医師に対し、一定以上の技術と知識をもっていることを認定しています。
認定医の資格をもっている歯科医師は、5年以上の矯正歯科の学識、技術および臨床経験をもっていると認められています。指導医は12年以上の研究、教育および臨床経験をもっているとされ、そのなかの多くは大学に所属しています。臨床指導医は、さらに高度な技術や学識をもっていると認められます。そのうえで多様な臨床経験があることも認定されています。
こうした資格を保有していない歯科医師であっても、さまざまな臨床経験があり知識や技術をおもちの方もいます。しかし、資格の有無は歯科医師を選ぶ際の参考になるでしょう。
私は会社に勤めていますが、矯正治療にかかった費用で医療費控除はできるでしょうか。
医療を受けた場合、確定申告のときに医療費控除の手続きをすることにより、税金の一部が戻ってくることがあります。
矯正治療は基本的に自費診療となりますが、噛み合わせおよび歯並びの改善を目的とした治療や子どもの矯正治療は医療費控除の対象になります。ただし、成人の矯正治療で審美性の向上を目的とした場合、医療費控除の対象にはなりません。詳細については、管轄の税務署におたずねください。また、医療費控除により戻ってくる金額は、患者さまの所得や医療にかかった費用などにより異なります。正しく計算できるよう、医療機関で発行した領収書などは必ず保管してください。
矯正歯科治療にともなう一般的なリスク・副作用
  • 機能性や審美性を重視するため自費(保険適用外)での診療となり、保険診療よりも高額になります。
  • 最初は矯正装置による不快感、痛みなどがあります。数日から1~2週間で慣れることが多いです。
  • 治療期間は症例により異なりますが、成人矯正や永久歯がすべて生え揃っている場合は、一般的に1年半~3年を要します。小児矯正においては、混合歯列期(乳歯と永久歯が混在する時期)に行なう第1期治療で1~2年、永久歯がすべて生え揃った後に行なう第2期治療で1~2年半を要することがあります。
  • 歯の動き方には個人差があるため、治療期間が予想より長期化することがあります。
  • 装置や顎間ゴムの扱い方、定期的な通院など、矯正治療では患者さまのご協力がたいへん重要であり、それらが治療結果や治療期間に影響します。
  • 治療中は、装置がついているため歯が磨きにくくなります。虫歯や歯周病のリスクが高まるので、丁寧な歯磨きや定期メンテナンスの受診が大切です。また、歯が動くことで見えなかった虫歯が見えるようになることもあります。
  • 歯を動かすことにより歯根が吸収され、短くなることがあります。また、歯肉が痩せて下がることがあります。
  • ごくまれに、歯が骨と癒着していて歯が動かないことがあります。
  • ごくまれに、歯を動かすことで神経に障害を与え、神経が壊死することがあります。
  • 治療中に金属などのアレルギー症状が出ることがあります。
  • 治療中に、「顎関節で音が鳴る、顎が痛い、口をあけにくい」などの顎関節症状が出ることがあります。
  • 問題が生じた場合、当初の治療計画を変更することがあります。
  • 歯の形状の修正や、噛み合わせの微調整を行なうことがあります。
  • 矯正装置を誤飲する可能性があります。
  • 装置を外すときに、エナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、補綴物(被せ物など)の一部が破損することがあります。
  • 装置を外した後、保定装置を指示どおりに使用しないと後戻りが生じる可能性が高くなります。
  • 装置を外した後、現在の噛み合わせに合わせて補綴物(被せ物など)の作製や虫歯治療などをやり直す可能性があります。
  • 顎の成長発育により、噛み合わせや歯並びが変化する可能性があります。
  • 治療後に親知らずが生えて、歯列に凹凸が生じる可能性があります。
  • 加齢や歯周病などにより歯を支える骨が痩せると、歯並びや噛み合わせが変化することがあります。その場合、再治療が必要になることがあります。
  • 矯正治療は、一度始めると元の状態に戻すことが難しくなります。
マウスピース型矯正装置(インビザライン)による治療にともなう一般的なリスク・副作用
  • 機能性や審美性を重視するため自費(保険適用外)での診療となり、保険診療よりも高額になります。
  • 正しい装着方法で1日20時間以上使用しないと、目標とする治療結果を得られないことがあるため、きちんとした自己管理が必要になります。
  • ご自身で取り外せるため、紛失することがあります。
  • 症状によっては、マウスピース型矯正装置で治療できないことがあります。
  • お口の中の状態によっては、治療計画どおりの結果が得られないことがあります。
  • 装着したまま糖分の入った飲料をとると、虫歯を発症しやすくなります。
  • 治療によって、まれに歯根吸収や歯肉退縮が起こることがあります。
  • 食いしばりの癖が強い方の場合、奥歯が噛まなくなることがあります。
  • 治療途中で、ワイヤーを使う治療への変更が必要になることがあります。
  • お口の状態によっては、マウスピース型矯正装置に加え、補助矯正装置が必要になることがあります。
  • 治療完了後は後戻りを防ぐため、保定装置の装着が必要になります。
  • 薬機法(医薬品医療機器等法)においてまだ承認されていない医療機器です。日本では完成物薬機法対象外の装置であり、医薬品副作用被害救済措置の対象外となることがあります。
薬機法において承認されていない医療機器「インビザライン」について

当院でご提供しているマウスピース型矯正装置「インビザライン」は、薬機法(医薬品医療機器等法)においてまだ承認されていない医療機器となりますが、当院ではその有効性を認め、導入しています。

未承認医療機器に該当
薬機法上の承認を得ていません(独立行政法人 医薬品医療機器総合機構ウェブサイトにて2023年3月2日最終確認)。
入手経路等
インビザライン・ジャパン株式会社より入手しています。
国内の承認医療機器等の有無
国内では、インビザラインと同様の性能を有した承認医療機器は存在しない可能性があります(独立行政法人 医薬品医療機器総合機構ウェブサイトにて2023年3月2日最終確認)。
諸外国における安全性等にかかわる情報
現在世界100カ国以上で提供され、これまでに1,400万人を超える患者さまが治療を受けられています(2022年9月時点)。情報が不足しているため、ここではインビザラインの諸外国における安全性等にかかわる情報は明示できません。今後重大なリスク・副作用が報告される可能性があります。
なお、日本では完成物薬機法対象外の矯正装置であり、医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。
※当該未承認医薬品・医療機器を用いた治療の広告に対する注意事項の情報の正確性について、本ウェブサイトの関係者は一切責任を負いません。